表現を発信する場をお探しの方
そして、表現に触れられる場をお探しの方へ

「美術公募団体アートイマジン　芸術祭2014」　を開催するにあたって

今回は、小さめの作品からでも出展できる展覧会として、最大サイズを制限しています。 作家は、作品のサイズが鑑賞者に与える影響について、意識するしないに関わらず、作品の中にバランスをとります。 作品の大きさは、モチーフや技法、熟練度、コンセプトと共に、表現の強さや説得力に影響する要素のひとつです。 作家と鑑賞者は、表現を提示する側と鑑賞をする側という立場の違いはあります。ですが、展覧会という表現の場を共有しあい、芸術表現に真摯に向き合おう、楽しもうとする者である事に違いはありません。 作家が何を見せたいか、どういった表現をしたいか、伝えたいかを想像し、今、そこに存在している「作品」がどう膨らみ進んでいくのか、表現の方向や芸術の未来を想像するのも、展覧会の楽しみ方のひとつなのではないでしょうか。 （美術公募団体 アートイマジン）

「美術公募団体アートイマジン　芸術祭2014」　総括

この度、2014年4月5日から9日にかけて、公益財団法人品川文化振興事業団Ｏ美術館
にて、「美術公募団体アートイマジン　芸術祭2014」が開催されました。そこでは、平面作品や立体作品から、イラストなど印刷物の原画にまで及ぶ、81名の入選作品の展示が行われました。
この芸術祭は、表現媒体を問わず、サイズを限定し、作品とコンセプトとの親和性を問う点において特徴付けられます。制作者が提示する作品とそのコンセプトとの相関を観る中で、表現の強度が問われる展示となったように思います。また、50×50cm枠というサイズ規定によって、逆に幅広い、様々なタイプの制作者の作品発表の場となったのではないでしょうか。完成度や技術に優れた作品から、実験的なもの、作家の思い入れが強く感じられるものなど、制作との関わり方、媒体、手法まで実に多様な作品が並ぶ風景となりました。(巌佐）


“Art Imagine Art Festival 2014” was held at O Art Museum, organized by Shinagawa Culture Foundation from April 4 to 9. The exhibition showed 81 selected works, which include paintings, sculptures, original drawings for illustration and other printed materials.
This festival is characterized by its specification of the size of art works and by its emphasis on the affinity between works and their concepts. Each work has its own direction in the contemporary art scene. Hence, the strength of the expression of their works was carefully judged in the selection procedure.
Furthermore, limitation of the size within 50×50cm makes it possible for various artists to join this show. Some works are of excellent technical skills, others are of more experimental nature, and still others demonstrate the artists' strong emotional attachment. The works selected in this show are multifarious with respect to medium, technique, and the relation between artists and their works. We could enjoy full diversity of art works of high quality in a single exhibition.