鶴田功生 TSURUTA ISAO
私は、木口木版を主に制作しており、木口面の自然の美しい形を活かせることや、繊細な作業に向いていることから、制作の基盤としています。
モチーフは主に身近にいる動植物で、自然の豊かさや共存する生き物たちを意識して、モチーフの組み合わせを考えています。
木口木版は、ツゲや椿などの堅木を輪切りにしたものを使うため、版の大きさに限界があり大きな作品を制作するには工夫が必要でした。
そこで、刷り損じなどを利用し、コラージュやモチーフを切り抜き立体にするなど、インスタレーション作品などにも力を注いでいます。
単に版画という平面だけで見るのではなく、版画の最大の特徴である複数性などを活かした表現の追及をしていきたいと考えています。